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電気工事士が知っておくべき電線管の種類と施工方法の違い


電気工事士が知っておくべき電線管の種類と施工方法の違い

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電気工事士が現場で使う電線管は7種類以上ある。種類を間違えると施工不良や検査不合格につながる。この記事で主要種類と使い分けを完全整理する。

電線管とは何か?基本を30秒で確認

電線管は電線・ケーブルを保護するための管材だ。
物理的衝撃・湿気・薬品から絶縁電線を守る。
電気設備技術基準の解釈第158条〜163条に規定がある。
JIS規格と内線規程の両方に従う必要がある。

使用場所・用途によって選択できる種類が変わる。
材質は大きく金属系合成樹脂系の2グループだ。

金属製電線管の種類と特徴一覧

薄鋼電線管(C管)

正式名称は薄鋼電線管(JIS C 8305)。
肉厚は1.2mmが標準だ。
サイズはC19・C25・C31・C39・C51・C63・C75の7種類。
数字は内径(mm)を示している。

主な使用場所は露出配管・隠蔽配管の両方だ。
コンクリート埋設は原則不可。
価格は厚鋼管より安く、軽量で扱いやすい。
質量の目安:C25(1本3.66m)で約1.8kg。

厚鋼電線管(G管)

肉厚は2.3mm以上ある。
サイズはG16〜G104まで10種類。
コンクリート埋設・爆発性ガス存在場所に対応できる。
機械的強度が最も高い金属管だ。

重量があるため施工に体力が必要だ。
G25(1本3.66m)の質量は約3.2kg。
ネジ切り作業が必要なため専用工具を使う。
パイプレンチとリコイルダイスが必須工具となる。

ねじなし電線管(E管)

ネジ山がない点が最大の特徴だ。
専用コネクタでのセットスクリュー固定方式を使う。
サイズはE19・E25・E31・E39・E51・E63・E75の7種類。
施工スピードが薄鋼管より約30%速い。

露出配管での使用が多い。
ネジ切り工具が不要なためコスト削減になる。
ただし防爆エリアへの使用は禁止だ。

可とう電線管(フレキ管)

金属製フレキシブル管とも呼ぶ。
振動機器・モーター周りの配管に使う。
種類は1種(単巻)と2種(二重巻)の2タイプだ。
2種のほうが引張強度・防水性に優れる。

使用長さの上限は電技解釈上3m以内が原則。
防水形フレキ管は水気のある場所でも使用可能だ。

金属製電線管の比較表

種類 肉厚 コンクリ埋設 施工性
薄鋼(C管) 1.2mm 不可 普通
厚鋼(G管) 2.3mm〜 やや重い
ねじなし(E管) 1.6mm 不可 速い
可とう管 不可 柔軟性高い

合成樹脂製電線管の種類と特徴一覧

硬質塩化ビニル電線管(VE管)

最もよく使われる合成樹脂管だ。
JIS C 8430に規定されている。
サイズはVE14〜VE82まで8種類ある。
軽量で腐食しないため屋外配管に向く。

コンクリート埋設にも対応できる。
ただし耐熱温度は60℃が上限。
高温環境・火気周辺では使用不可だ。
VE28(1本4m)の質量は約0.6kgと軽い。

耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管(HIVE管)

VE管に耐衝撃性を加えた進化版だ。
低温(-10℃)環境でも割れにくい。
外観はVE管と似ているが色がオレンジ色だ。
コンクリート埋設・直接埋設の両方に対応する。

現場での取り違えを防ぐため色で判別できる。
価格はVE管より約15〜20%高い。

合成樹脂製可とう電線管(PF管・CD管)

PF管とCD管は外見が似ているが別物だ。
PF管は自己消火性がある(JIS C 8411)。
CD管は自己消火性がなく、オレンジ色だ(JIS C 8412)。
CD管はコンクリート埋設専用で露出使用は禁止。

PF管はCD管より価格が高い。
PF管はコンクリート埋設・露出・隠蔽の全場所対応。
2種PF管は外径が太く引張強度も高い。

現場での注意点:CD管の取り違えに注意

CD管をコンクリート以外の露出部分に使うと内線規程違反になる。オレンジ色=CD管と覚えておくこと。検査で指摘される前に正しく選定しよう。

電線管の施工方法と使い分けの実務ポイント

施工場所別の選定基準

場所ごとに使用できる管種が決まっている。
間違えると電気工事士法違反になるケースもある。

場所別推奨管種

  • コンクリート埋設:G管・HIVE管・CD管・PF管(2種)
  • 露出配管(屋内):C管・E管・G管・PF管(1種)
  • 露出配管(屋外):G管・VE管・HIVE管
  • 振動機器周り:金属製可とう管・PF管
  • 防爆エリア:G管(防爆型附属品使用)のみ

電線管の曲げ加工(ベンダー作業)の基準

金属管の曲げ半径は管内径の6倍以上が必要だ。
C25の場合、内径25mmなので最小曲げ半径は150mm。
ヒッキーベンダーで手動曲げするのが現場の基本だ。
電動ベンダーは太径(G51以上)に使う。

VE管の曲げ加工はスプリングベンダーを使う。
加熱して曲げる場合はヒートガンを使用する。
加熱温度の目安は80〜100℃だ。
過熱すると管が変形して使用不可になる。

支持間隔(サポート間隔)の規定

電線管のサポート間隔は内線規程に定めがある。
金属管(C・G・E管):2m以内ごとに支持固定。
VE管・PF管:1.5m以内ごとに支持固定。
ただし造営材貫通部の両端は必ず固定する。

サドルとバンドを使い分けることが多い。
露出配管ではサドルを、天井内ではバンドを使う。

接地(アース)処理の注意点

金属管は接地が必要なケースがある。
使用電圧が300V超の場合はD種接地工事が必須。
300V以下でも乾燥した場所以外は接地が必要だ。
ねじなし管(E管)はボンディング処理をする。

合成樹脂管は絶縁体のため接地は不要だ。
ただし内部を通る電線のシールドは別途対処する。

電線管施工に必要な工具まとめ(2026年版)

金属管施工の必須工具リスト

  • ヒッキーベンダー(C管・E管の曲げ)
  • パイプレンチ(G管ネジ接続・ロックナット締め)
  • リコイルダイスセット(G管ネジ切り)
  • チャップリン(管カット)
  • バリ取りリーマ(切断面の面取り)
  • ドライバー・六角レンチ(E管コネクタのスクリュー締め)
  • インパクトドライバー(サドル・バンド取付)

樹脂管施工の必須工具リスト

  • 塩ビパイプカッター(VE管・CD管カット)
  • スプリングベンダー(VE管の曲げ)
  • ヒートガン(加熱曲げ)
  • 接着剤(VE管・TSカップリング接続用)
  • メジャー・鉛筆(寸法取り)

電気工事士試験で出る電線管の頻出ポイント

第二種電気工事士の技能試験でPF管が頻出だ。
PF管のカップリング接続・サドル取付が出題される。
CD管は露出使用禁止という知識は学科でも出る。

金属管のリングスリーブ圧着と絡めた問題も多い。
2026年度版の候補問題でも確認しておくこと。

まとめ:電線管選定の3つの判断軸

  1. 設置場所(屋内・屋外・コンクリート埋設・防爆)
  2. 電圧区分と接地の要否(300V超かどうか)
  3. 施工性とコスト(工期・単価・工具の有無)

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