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電気工事士がドリルを選ぶなら充電式18Vのインパクトドライバーが現場の基本だ。木造・RC造・軽量鉄骨、どの現場でも使える機種と用途別の選び方をこの記事で完全解説する。
電気工事士がドリルを使う場面とは
電気工事でドリルを使う場面は大きく3つある。
- 木材・石膏ボードへのビス締め
- コンクリート・ALC・レンガへの穿孔
- ケーブルラックや分電盤の固定
それぞれで必要なトルクと機能が異なる。1台で全部こなそうとすると失敗する。現場の種類を先に把握してから機種を選ぶのが正解だ。
インパクトドライバーとドリルドライバーの違い
インパクトドライバー
🔧 おすすめ工具
打撃(インパクト)機能で高トルクを発生させる。最大トルクは機種によって140〜220N・m前後。長いビスや硬い木材への締め付けに強い。電気工事の主役はほぼこれ一択だ。
ただし先端ビットの形状は1/4インチ六角軸専用。ドリルビットの取り付けには変換アダプターが必要になる。
ドリルドライバー
クラッチ機能でトルク調節ができる。締め過ぎを防ぎたいネジ類に向く。トルクは30〜80N・m程度でインパクトより低い。精密な作業、例えばパネルへの小ネジ締めに適している。
3爪チャック式なので丸軸ドリルビットも使えるのが強みだ。
振動ドリル・ハンマードリル
コンクリートへの穿孔はこの2種が担う。振動ドリルは軽作業向け、ハンマードリルはコア径13mm以上の深穴に使う。電気工事士の資格試験では出てこないが、現場では欠かせない工具だ。
2026年版|電気工事士におすすめのドリル機種
1. マキタ TD173DRGX(18V・インパクトドライバー)
最大トルク:220N・m
バッテリー:18V・6.0Ah×2本付き
本体重量:1.7kg(バッテリー込み)
実勢価格:約65,000〜75,000円(セット)
マキタの主力モデル。電気工事士の間で最も使用率が高い。振動を抑える「防振機構」を搭載しており、1日100本以上のビスを打っても手への負担が少ない。バッテリーは6.0Ahなので1日の現場で充電切れになることはほぼない。
木造住宅の新設工事から改修工事まで、幅広く対応できる万能機だ。
2. HiKOKI WH18DC(18V・インパクトドライバー)
最大トルク:185N・m
バッテリー:18V・5.0Ah×2本付き
本体重量:1.6kg(バッテリー込み)
実勢価格:約50,000〜60,000円(セット)
HiKOKI(旧日立)の定番機種。マキタTD173より約1万円安く、コスパで選ぶならこれだ。トルクも185N・mあれば電気工事の大半はカバーできる。
バッテリーは「マルチボルト」シリーズと互換性があり、将来的にハンマードリルや丸ノコにも流用できる。工具を徐々に増やしていきたい人に向いている。
3. マキタ DF487DRGX(18V・ドリルドライバー)
最大トルク:80N・m
クラッチ段数:21段+ドリルモード
バッテリー:18V・6.0Ah×2本付き
実勢価格:約45,000〜55,000円(セット)
分電盤内の小ネジやスイッチボックスの固定など、細かいトルク管理が必要な作業に向く。クラッチを1〜3段に絞れば、薄い鋼板を貫通させずに固定できる。インパクトと1本ずつ持ち歩く電気工事士も多い。
4. マキタ HR244DRGX(18V・ハンマードリル)
コンクリート穿孔能力:最大24mm
打撃数:最大4,500回/分
バッテリー:18V・6.0Ah×2本付き
実勢価格:約70,000〜80,000円(セット)
RC造・SRC造の現場でコンクリートアンカーを打つ際に必須。SDSプラスビットを使えば、厚さ150mmのコンクリートにも穴が開く。マンション改修や公共工事が多い電気工事士は1台持っておきたい。
電気工事士のドリル選び|現場別おすすめ早見表
| 現場の種類 | おすすめ機種 | 理由 |
|---|---|---|
| 木造住宅(新築) | マキタ TD173 | 高トルクでビス本数が多い現場でも疲れにくい |
| 木造住宅(改修) | HiKOKI WH18DC | コスパ重視、既存材への作業が多いため185N・mで十分 |
| マンション・RC造 | マキタ HR244+TD173 | コンクリート穿孔にハンマー、ビス締めにインパクトの2台体制 |
| 工場・軽量鉄骨 | マキタ DF487(ドリルドライバー) | 薄鋼板へのビス締めはクラッチ調節が必須 |
バッテリー電圧の選び方|14.4Vと18Vどちらが正解か
2026年現在、電気工事士の現場では18Vが標準になっている。14.4Vは一世代前の規格だ。バッテリーの互換性を考えると、今から揃えるなら18Vで統一するのが正解。
理由は以下の通りだ。
- 18Vのラインナップが最も充実している
- 丸ノコ・集塵機など他の工具とバッテリーを共有できる
- 将来的に36V(マルチボルト)に移行する際も互換性がある
バッテリーは容量5.0Ah以上を選べ。3.0Ahだと午後に電池切れになる現場もある。
電気工事士が知っておくべきドリルビットの選び方
木材用|スパイラルビット・ホールソー
ケーブル貫通用の穴開けはホールソー22mm〜51mmを使う。VVF1.6mmの1本通しなら22mm、3本以上まとめて通すなら36mm以上が目安だ。刃の材質はバイメタル製を選べば長持ちする。
コンクリート用|SDSプラスビット
アンカーボルト用に径10mm・深さ50mm以上
金属用|コバルトドリルビット
鋼製ボックスや配電盤への穴開けはコバルト含有ハイスビットを使う。通常のビットだと刃がすぐ欠ける。回転数を低速(500rpm以下)に設定して切削油を少量付けると寿命が3〜5倍伸びる。
電気工事士の資格試験でドリルは使うのか
第二種電気工事士の技能試験でドリルは使わない。試験で使う工具は以下が基本だ。
- 電工ナイフ
- ワイヤーストリッパー
- ペンチ
- プライヤー(ボックス用)
- ドライバー(プラス・マイナス各1本)
ドリルが必要になるのは実際の現場に出てからだ。資格取得後、最初に買う工具としてインパクトドライバーを選ぶ人が多い。
予算別|電気工事士のドリル購入シミュレーション
予算3万円以下|独立前・見習い期間向け
HiKOKI WH36DAかマキタのエントリーモデルを狙う。バッテリー1本付きの本体セットで25,000〜30,000円前後が相場だ。予備バッテリーは後から追加すればいい。
予算5〜7万円|独立開業・一人親方向け
マキタTD173かHiKOKI WH18DCのフルセット(バッテリー2本+充電器)を選べ。1日8時間フル稼働しても電池切れにならない安心感がある。
予算10万円以上|RC造・公共工事メイン向け
インパクトドライバー+ハンマードリルの2台体制を組む。それぞれ5〜7万円のクラスを揃えれば木造からRC造まで全現場に対応できる。
まとめ|電気工事士のドリル選びは現場で決まる
電気工事士のドリル選びに正解は1つじゃない。現場の種類で最適な機種が変わる。まずは以下を確認してから選べ。
- メインの現場が木造か、RC造か
- 1日あたりのビス本数・穴開け本数
- 既存バッテリーのメーカーと電圧
- 予算の上限
迷ったらマキタ18V・TD173DRGXを選べばほぼ外れない。電気工事士の9割が使えると言い切れる1台だ。
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