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電気工事士の技能試験で合格者の8割以上が使うストリッパーがある。それがホーザンのP-958だ。なぜここまで支持されるのか。選び方の基準と実際の使い勝手を徹底解説する。
電気工事士試験でストリッパーは必須工具か
結論から言う。必須だ。
2026年度の技能試験では、13問すべての候補問題に電線の絶縁被覆剥ぎ取り作業が含まれる。ナイフだけで対応する受験者もいるが、作業時間が大きく変わる。
試験の制限時間は40分。ストリッパーを使うと被覆剥きの時間が約5分〜8分短縮できる。この差は合否に直結する。
ナイフとストリッパーの作業時間比較
🔧 おすすめ工具
| 作業内容 | ナイフ | P-958 |
|---|---|---|
| VVF1.6mm×2芯の被覆剥き(1箇所) | 約15秒 | 約3秒 |
| VVF2.0mm×2芯の被覆剥き(1箇所) | 約20秒 | 約3秒 |
| IV線1.6mmの被覆剥き(1箇所) | 約10秒 | 約2秒 |
1問の施工で被覆剥きは平均20〜30箇所発生する。累積すると時間差は一目瞭然だ。
電気工事士向けストリッパーの選び方|4つの基準
① 対応電線サイズを確認する
技能試験で使うのは主に以下の電線だ。
- VVF(ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形):1.6mm・2.0mm
- VVR(ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形):1.6mm・2.0mm
- IV(600Vビニル絶縁電線):1.6mm・2.0mm・2.6mm
- EM-EEF(エコケーブル):1.6mm・2.0mm
これらすべてに対応しているかを必ず確認する。対応サイズが1.6mmと2.0mmのみの製品は試験に不向きだ。
② ゲージ機能(長さ調節機能)の有無
技能試験では被覆の剥ぎ取り長さに厳密な指定がある。
リングスリーブ接続:20mm 差込形コネクタ:12mm ランプレセプタクル:20mm。これを毎回メジャーで測っていては時間を大幅にロスする。ゲージ付きなら一発で正確な長さが出せる。
③ 握り心地とハンドル形状
40分間、連続で作業する。手が疲れるハンドルは致命的だ。グリップ部分がゴム製かつ太めの設計が手への負担を減らす。軽量タイプ(200g以下)を選ぶと疲労が少ない。
④ 心線への傷の入りにくさ
技能試験の欠陥判定で「心線に傷」は一発不合格になる。刃の調整が固定式か可変式かで大きく変わる。固定式は電線径に合わせた専用刃なので傷が入りにくい。
P-958の実力を徹底検証
ホーザン(HOZAN)のP-958は、2026年現在も技能試験の定番中の定番だ。価格は4,000円前後。高いと感じるかもしれないが、性能を見れば納得する。
P-958のスペック詳細
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 全長 | 175mm |
| 質量 | 160g |
| 対応電線(VVF) | 1.6mm・2.0mm(2芯・3芯) |
| 対応電線(IV) | 1.6mm・2.0mm・2.6mm |
| ゲージ機能 | あり(12mm・20mm対応) |
| EM-EEF対応 | 対応(1.6mm・2.0mm) |
| VVR対応 | 対応(外装剥きノッチあり) |
| メーカー希望小売価格 | 4,290円(税込) |
P-958が選ばれる3つの理由
理由1:1本で試験の全作業に対応できる
VVF、VVR、IV、EM-EEFすべてに対応している。工具を持ち替える手間がゼロだ。VVRの外装剥きに必要なノッチも内蔵している。試験中に「この電線には別の工具が必要」という事態が起きない。
理由2:ゲージが試験仕様に最適化されている
P-958のゲージは12mmと20mmの2段階。試験で最も使う長さにピッタリ合わせてある。ゲージをセットして挟むだけで正確な長さが出る。測定のミスが起きない。
理由3:心線に傷が入りにくい刃の設計
電線径ごとに専用の刃口が設けられている。1.6mm用の刃口に2.0mmの電線を入れても空回りする設計だ。間違った刃口を使っても心線が切れない。初心者でも安心して使える。
P-958以外のおすすめストリッパー比較
P-958一択ではない。予算や用途によって選択肢がある。
① マーベル MW-70(価格:約2,800円)
コストを抑えたい受験者向け。VVF1.6mm・2.0mmの2サイズに特化している。ゲージ機能なし。試験には使えるが、VVRやEM-EEFの作業では別途対応が必要だ。現場よりも試験対策の割り切り用として選ばれる。
② ロブスター(エビ印)WS-VA(価格:約3,200円)
グリップの握りやすさで定評がある。ハンドルが太く、手が小さい人でも力が入れやすい。ゲージ機能は12mmのみ対応。P-958より400円安いが、20mmゲージがない点は試験で不便に感じることがある。
③ ホーザン P-929(価格:約5,500円)
P-958の上位モデル。IV線2.6mmに加えてVVF2.0mm×3芯の一括剥きに対応している。現場での作業効率がさらに高い。試験よりも現場メインで使う電気工事士に向いている。価格はP-958より約1,200円高い。
| 製品名 | 価格 | ゲージ | VVR対応 | 試験向き |
|---|---|---|---|---|
| P-958 | 約4,000円 | 12mm・20mm | ◎ | ◎ |
| MW-70 | 約2,800円 | なし | × | △ |
| WS-VA | 約3,200円 | 12mmのみ | △ | ○ |
| P-929 | 約5,500円 | 12mm・20mm | ◎ | ◎ |
P-958の正しい使い方|試験本番で失敗しないために
VVF外装の剥き方(手順)
- ゲージを剥ぎ取り長さに合わせてセットする
- VVF外装用の刃口(一番大きい刃口)に電線を差し込む
- 握り込んで90度回転させ、外装を切り込む
- そのままスライドさせて外装を引き抜く
- 外装が剥けたら内部のIV線を露出させる
注意点は1つ。力を入れすぎないこと。強く握ると内部の絶縁被覆まで傷つける。軽く握って回転させるのが正解だ。
IV線(絶縁電線)の被覆剥き手順
- 剥ぎ取り長さに合わせてゲージをセットする(12mmまたは20mm)
- 電線径に合った刃口(1.6mmまたは2.0mm)にIV線を差し込む
- ゲージに電線の先端を当てて位置を固定する
- ハンドルを握って絶縁被覆を切り込む
- そのまま引き抜く。心線が露出する
刃口のサイズを間違えるのが最も多いミスだ。1.6mm用に2.0mmを入れると傷が入る。色やマーキングで確認する習慣をつける。
試験前日にやるべきメンテナンス
刃に電線の被覆カスが詰まると剥きにくくなる。試験前日に乾いた布で刃口を拭いておく。潤滑油は不要だ。むしろ余分な油が被覆に残ると採点時に不利になることがある。
現場でP-958を使う場合の注意点
試験用として購入したP-958を現場でも使う人は多い。ただし注意点がある。
現場ではCV線(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)を扱うことが増える。P-958はCV線には対応していない。CV線の被覆は硬く、P-958の刃口では切り込めない。現場でCV線を多く扱うなら、CV線対応のストリッパーを別途用意する必要がある。
また、P-958は刃の交換ができない。長期間使用すると刃が鈍る。切れ味が落ちたら買い替えのタイミングだ。価格が4,000円前後なので、2〜3年ごとの買い替えが現実的だ。
まとめ|試験も現場もP-958一択の理由
2026年度の技能試験に向けてストリッパーを選ぶなら、P-958が最も無難で確実な選択だ。
- 試験に出るすべての電線に1本で対応できる
- 12mm・20mmのゲージで測定ミスがゼロになる
- 専用刃口設計で心線傷の欠陥リスクを減らせる
- 160gの軽量設計で40分間の疲労が少ない
- 試験合格後も現場のVVF・IV作業でそのまま使える
価格の安さで工具を選んで失敗する受験者は毎年一定数いる。工具代の4,000円を惜しんで試験に落ちると、再受験の手数料と勉強時間のほうがはるかに高くつく。P-958への投資は試験合格への最短ルートだ。
P-958 購入リンク
Amazon・楽天市場・Yahooショッピングで購入できる。定価は4,290円(税込)だが、Amazonでは3,800〜4,100円の価格帯で推移することが多い。ホーザン公式ストアも利用できる。
※価格は変動します。購入前に最新価格を確認してください。
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