
電気工事士の作業着選びで迷っていませんか?現場では動きやすさ・安全性・耐久性の3つが必須です。この記事では2026年版のおすすめ作業着を具体的に紹介します。
電気工事士の作業着に求められる3つの条件
電気工事士の作業着は普通の作業服では不十分です。現場特有のリスクがあるからです。
18年の経験から言うと、作業着の選び方ひとつで作業効率が大きく変わります。実際に私が現場で感電リスクの高い高圧工事を担当したとき、綿100%の作業着と化繊混紡の作業着では安心感がまったく違いました。
条件1:帯電防止・難燃性能
🔧 おすすめ工具
電気工事では静電気が危険です。帯電防止加工が必須です。
JIS T 8118に適合した帯電防止素材を選びましょう。難燃性能はJIS L 1091に基づきます。
経済産業省 電気工事業登録のガイドラインでも、電気工事従事者の安全装備について言及があります。現場の安全基準を必ず確認してください。
条件2:動きやすいストレッチ性
天井裏・狭い配管スペースへの侵入は日常業務です。
ストレッチ素材でないと腕・足が上がりにくく、疲労が倍増します。
ウエスト・膝・背中の3カ所にストレッチ素材が入った製品を選ぶと◎。
条件3:ポケットの多さと配置
電気工事士はペンチ・マーカー・検電器など常時10点以上の小物を持ち歩きます。
ポケット数は最低8個。ペン差しと工具ループは必須です。
腰道具との干渉を避けるため、上部ポケットの位置も重要です。
工具の使い勝手についてさらに詳しく知りたい方は、プロの電気工事士が愛用する工具と道具|現役18年が教えるこだわり7選も参考にしてください。
電気工事士おすすめ作業着2026年版|上位5選
第1位:バートル(BURTLE)6101シリーズ
現場で最もよく見かける作業着です。価格は上下セットで約8,000円〜12,000円。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | 綿65%・ポリエステル35%(帯電防止加工) |
| ポケット数 | 上衣5個・ズボン5個(計10個) |
| ストレッチ | 背面・ひざ裏・ウエスト(3カ所) |
| 耐久性 | 洗濯200回後も帯電防止性能を維持 |
| 対応シーズン | 春・秋・冬(3シーズン対応) |
実際に私が現場で3年間着用しました。膝の破れが出るまで約2年半。コスパは抜群です。
第2位:自重堂(Jichodo)Z-DRAGON 71000シリーズ
価格は上下セットで約9,000円〜14,000円。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | 綿80%・ポリエステル20%(難燃・帯電防止) |
| ポケット数 | 上衣6個・ズボン6個(計12個) |
| ストレッチ | 全方向ストレッチ(4ウェイ) |
| 特徴 | 脇下に換気メッシュ付き |
| 対応シーズン | 夏以外の3シーズン対応 |
綿比率が高く、溶接工事が絡む現場でも安心して使えます。
4ウェイストレッチなので、天井裏での腕の動きが格段にラクです。
第3位:藤和(TS DESIGN)8116シリーズ
価格は上下セットで約10,000円〜15,000円。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | ポリエステル90%・ポリウレタン10% |
| ポケット数 | 上衣4個・ズボン8個(計12個) |
| ストレッチ | 超伸縮(ストレッチ率180%) |
| 特徴 | 超軽量(上衣約280g) |
| 対応シーズン | 春・夏・秋(3シーズン対応) |
軽さを最優先する方に向いています。上衣280gはシャツ並みの軽さです。
夏場の屋外工事でも疲れにくい設計です。
第4位:クロカメ(KURODARUMA)26850シリーズ
価格は上下セットで約6,000円〜9,000円。コスパ重視ならここです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | 綿75%・ポリエステル25% |
| ポケット数 | 上衣4個・ズボン4個(計8個) |
| ストレッチ | 腰・膝(2カ所) |
| 特徴 | 厚手(285g/m²)で耐摩耗性が高い |
| 対応シーズン | 秋・冬(2シーズン対応) |
荒い現場や解体に近い工事でも破れにくいのが強みです。
1年で作業着を使い切るケースには最適です。
第5位:サンエス(SUN-S)SS7802シリーズ(夏季限定)
価格は上下セットで約7,000円〜11,000円。夏場専用の作業着です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | ポリエステル100%(接触冷感・吸汗速乾) |
| ポケット数 | 上衣5個・ズボン5個(計10個) |
| ストレッチ | 全体(2ウェイ) |
| 特徴 | 接触冷感値Q-MAX 0.28以上 |
| 対応シーズン | 夏季専用(6〜9月) |
7月・8月の屋外工事は熱中症リスクが高い。接触冷感素材は体感温度を約3℃下げる効果があります。
シーズン別おすすめ作業着の選び方
春・秋(3〜5月・10〜11月)
気温15〜25℃の季節は3シーズン対応品がベストです。
バートル6101またはZ-DRAGON 71000が最適です。動きやすさと温度調整のバランスが取れています。
夏(6〜9月)
熱中症対策が最優先です。
接触冷感・吸汗速乾の夏用作業着を用意します。サンエスSS7802を選ぶのが賢明です。
インナーは必ず吸汗速乾のコンプレッションシャツを合わせてください。体感温度が変わります。
冬(12〜2月)
防寒性と動きやすさを両立させます。
厚手作業着の下にインナーダウンを組み合わせるのが現場のスタンダードです。
クロカメ26850の厚手タイプを外着にして、ヒートテック系インナーを2枚重ねが効果的です。
電気工事士が作業着と一緒にそろえるべき安全装備
作業着だけでは現場の安全は確保できません。必ずセットでそろえてください。
ヘルメット
電気工事では感電防止型ヘルメットが必要です。
詳しくは電気工事士のヘルメット選び方|感電防止と軽量化を両立した製品比較を参考にしてください。感電防止クラスとABEの違いを解説しています。
安全靴
JIS T 8101に適合した安全靴を選びます。
電気工事現場では絶縁タイプ(Eマーク付き)が推奨されます。価格帯は5,000円〜15,000円が目安です。
絶縁手袋
活線作業では必須です。
低圧用(600V以下)と高圧用(7,000V以下)を現場に応じて使い分けます。
低圧用は約3,000円〜5,000円。高圧用は約15,000円〜30,000円が相場です。
現役18年が教える|現場で失敗した作業着選びの実例
実際に私が現場で経験した失敗を共有します。
工事士歴3年目のとき、化繊100%の安価な作業着(当時約3,000円/セット)を購入しました。半年でポケットが破れ始め、1年で廃棄しました。年間コストは約6,000円でした。
翌年からバートル6101(約10,000円/セット)に切り替えたところ、2年半以上使えました。年間コスト換算で約4,000円です。結果的に安い作業着のほうがコストがかかっていました。
もう一つの失敗は夏場の作業着です。3シーズン用を夏も使い続けた結果、7月に軽い熱中症症状が出ました。現場を1日離脱しました。失った日当は約25,000円です。夏専用作業着の約11,000円はまったく惜しくありませんでした。
安全装備への投資は自分への投資です。現場での工具選びと同じ考え方で選んでください。
なお、現場での安全管理については電気工事士が使う配線器具の選び方|メーカーと品番の基礎知識でも触れています。日々の作業環境を整える参考にしてください。
作業着を長持ちさせる洗濯・メンテナンス方法
洗濯時の注意点
帯電防止加工は柔軟剤で性能が落ちます。柔軟剤は使用禁止です。
水温は40℃以下。高温洗浄は素材を傷めます。
乾燥機は基本NGです。形崩れと縮みの原因になります。
保管方法
直射日光を避けて保管します。紫外線は素材劣化を促進します。
仕事用とプライベート用を分けて管理します。混用すると管理が煩雑になります。
交換の目安
帯電防止性能は洗濯200〜300回が目安です。
ポケット口のほつれ・膝の薄化が見えたら即交換してください。
年1回の定期交換が現場での安全を担保します。
よくある質問(FAQ)
Q. 電気工事士の作業着は普通の作業着と何が違うのですか?
A. 最大の違いは帯電防止加工です。静電気が引火・感電リスクを高める現場では、JIS T 8118に適合した帯電防止素材が必要です。また難燃性能も求められます。普通の作業着(ホームセンターで売られているもの)にはこれらの性能がない場合がほとんどです。安全基準に合った作業着を選んでください。
Q. 作業着の相場は上下セットでいくらですか?
A. 電気工事士向けの作業着は上下セットで6,000円〜15,000円が相場です。コスパ重視ならクロカメの6,000円〜9,000円、動きやすさ重視ならバートルやZ-DRAGONの8,000円〜14,000円が目安です。安すぎる製品は帯電防止性能が低い可能性があるため、5,000円以下は避けることを推奨します。
Q. 夏場の作業着は通常と別に用意したほうがいいですか?
A. 必ず用意してください。夏専用の接触冷感・吸汗速乾素材の作業着は、通常の3シーズン用と比べて体感温度が約3℃異なります。熱中症で1日現場を離脱すると約20,000円〜30,000円の損失です。夏専用作業着の投資(約7,000円〜11,000円)はすぐに回収できます。
Q. 作業着の洗濯で柔軟剤を使ってはいけないのですか?
A. 帯電防止加工品への柔軟剤使用は厳禁です。柔軟剤の油脂成分が繊維に付着し、帯電防止性能を著しく低下させます。帯電防止加工は洗濯200〜300回が性能維持の目安ですが、柔軟剤を使うとこの回数が大幅に短くなります。洗濯は40℃以下の水温・柔軟剤なしで行って